はじまり
Begining
はじまりは、2014年4月、長男の入園グッズ。
「自分だったらどんなバックだと楽しく幼稚園に行けるかな」
と考えたとき、ふと大学在学中にカナダ留学をしたことを思い出しました。
「知識がたくさん増えるのが楽しい」とお勉強だけに打ち込んできたわたしがぶつかったのは言葉の壁。
毎日のスクールが辛かったけれど、
“Have a fun!”
“Hows school?
とホストマザーがBIG HUGで毎日出迎えてくれ、日々のことを楽しそうに聞いてくれることに救われました。
自分にストイックに生きてきたけれど、「子どもはこんなフランクな環境で育てたい」と感じたものです。
生まれて何年も経っていない子どもたちだから、柔軟性があるとはいってもパパとママから初めて新しい環境に身を置くことは不安なもの。
そんな思いもあって、
『たくさんお友達ができますように』
と願いを込めながら無地の帆布の生地をボーダーに配色し、ネームの刺繍を入れたことがきっかけでイーサンアンドコーは生まれました。
*
リュックがうまれたきっかけ
「こどもと一緒にお出かけを楽しみたい」
と、すぐ平坦な道でもすぐこける長男のために、また常にわんわん(Barefoot dreamsのブランケット)を持っていたい次男のために、両手の空くリュックサックをつくることにしました。
走り回っていると肩紐が肩からずり落ちるので、蝶ネクタイの形のチェストベルトも一緒に。
バックをつくりながら思い出すのはかばん屋さんだった祖母のこと。
服装によって持つバックを変えるおしゃれな祖母がいつも憧れで大好きでした。
大人になった今思うのは、祖母がただおしゃれのためだけにかばんを変えていたのではないということ。
行く場所、歩く距離、買い物するもの、と目的や場所、時間帯によってかばんを変えている自分に気づき、ふと祖母と重なったのです。
「もしかしたら祖母もそうだったのかも」と。
航空会社での現役時代、よくファーストクラス担当をしていた先輩から、
「仕事ができる人のかばんは整理されている」
と聞かされていましたが、
目的を持って事前準備をし、
必要・不必要の選別ができるから
計画性のある行動につながっているのではないかと思います。
年齢・使い道・使う年数に応じたかばんの提案をいつも念頭においています。